沖縄の新しい農産物その1:カカオ

こんにちは。
沖縄大学専門演習小野ゼミです。
しばらくお休みしていましたが、またブログを再開します。
2019年度のテーマは沖縄における新しい農作物
特に、嗜好品など、付加価値の高い農作物についてアップしていく予定です。

第一弾は「カカオ」です!

*   *   *

カカオは南米原産の植物で、チョコレートやココアの原料として使われています。
世界で最も生産量が多いのはアフリカのコートジボワール。続いて2位がガーナ、3位がインドネシアとなっています。

私たちのゼミは、2019年7月に大宜味村でカカオ栽培に取り組んでいるローカルランドスケープの川合径さんの農場を訪ね、栽培の現状を見学させていただきました。

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緑の色濃い大宜味村田嘉里の風景。
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カカオ栽培に取り組んでいる川合径さん。

川合さんは東京から2016年3月に沖縄に移住、まだ苗木は成育中で実はなっていません。
沖縄は北緯26度で、カカオベルト(赤道を挟んで南北20度以内)の外にあるため、ハウスを使う必要があります。

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大宜見村田嘉里にある川合さんのカカオ栽培農場。
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中を見せてもらいます。
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ハウスの中。カカオの苗木がたくさん並んでいました。
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カカオのつぼみ!幹から直接咲くのに驚き!
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ランのような繊細な花。これがカカオの実になります。

花は咲いていますが、まだ実がなっていないので、現在はガーナ産のカカオを使って地域の食材を活かしたチョコレートを国頭村の工房でつくって販売しているとのことです。

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ローストされたカカオ豆。このまま食べても香ばしい味です。
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国頭村にある川合さんの工房&ショップの「オキナワカカオ ファクトリー&スタンド」で。

大宜味村のシークワーサー、沖縄で自生しているカラキと呼ばれるシナモン、月桃、地元のやんばる酒造の泡盛(まるた)を使用したチョコレートも。

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大宜味産の特産入り。
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オキナワカカオのチョコレートは薄くて舌の上でとろけるような感じ。繊細な味わいです。
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地元の酒造所、やんばる酒造の泡盛「マルキ」入りのチョコレートも!

日本でのカカオ栽培は賃金も高く、ハウス栽培となるため、コストが高くなってしまいます。そのため、スペシャリティコーヒーのように、産地限定のカカオとして価値の高いブランドに育てていく必要があると川合さんは考えています。カカオの味は7−8割、栽培地と品種と発酵で決まるそうです。現在、川合さんは「オキナワカカオ部」と称して栽培者を増やし、他の人たちと連携しながらカカオの生産地としてのノウハウを育てていくことを目指しています。

ハワイのチョコレートは高級品となっているそうですが、大宜味から始まった100%沖縄産のチョコレートも高級ブランドとして売られる日が来る・・ことを私たちも楽しみにしています!

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露地栽培の苗木の育成も試みているそうですが、冬の寒さが厳しいようです。

なお、川合さんがつくる大宜味の特産品が入ったチョコレートは、工房のある国頭村の「オキナワカカオ ファクトリー&スタンド」で購入することができます。58号線沿いのわかりやすい場所にあります。チョコレートドリンクや、チョコレートソースがけのジェラート、コーヒーもテイクアウトできます。

川合さんのチョコレートは空港のJTAショップを始め、中南部でも購入可能とのことです。ぜひ味わってみてください!

オキナワカカオホームページ:http://okinawacacao.com

担当:おくま、じゃはな
編集:O

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