サンティーとは何か?
沖縄県民が子供の頃から親しんできた飲み物といえば、駄菓子屋やスーパー、コンビニなどでも販売されている、赤玉食品の「ミッキーレモンティー」だろう。赤玉食品という会社は、那覇市泊にある地元企業だ。県産品なのである。
「ミッキーレモンティー」という商品名を聞いてピン!と来る人は少ないかもしれない。「ミッキーレモンティー」は地域によって呼び名が異なるからだ。私の住んでいる嘉手納町では「サンティー」と呼ばれている。30円で買えるレモンティーだからか。「サンティー」の他、「サンチュー」「ミッキー」「レモンティー」と、たくさんの呼び方がある事がわかった。
小学生の頃によく飲んでいたこのチューブ入りの甘い飲み物。ひとつ30円で180ミリリットル。なかなかの量である。最近は懐かしく久々に飲んでみたいと思ったりする。
サンティーは様々なかたちで売られている。
冷やして飲み物として。
冷凍してアイスとして。
常温でそのまま、というのもある。うちで冷やすか凍らせて食べるのか。
沖縄県内では駄菓子屋だけでなく、コンビニで販売されているのを見かけることがある。沖縄県民に長く愛されている商品だ。
沖縄県民はレモンティー好き。
アメリカ時代の名残りなのか、沖縄の食堂に行くと、お冷のかわりに薄くて甘いレモンティーやアイスティーを出す店舗が多い。スーパーやコンビニのレモンティー(紙パックやペットボトル)も人気商品だ。小さな頃からレモンティーが食事の一部としてなっている。今やレモンティーは、沖縄の食文化の一部になっているのではないかと感じる。
レモンティー好きの県民が、小さなころから親しむのがこのチューブ入りのサンティーであり、沖縄最強の駄菓子なのである。
取材、文:マックスもっとぅー