沖縄県で最も漁獲されている魚は、実はマグロ類です。また県内のマグロ水揚げ量の約半分は那覇市で水揚げされおり、那覇の近海で水揚げされたマグロのことを「那覇マグロ」と呼んでいます。
那覇では、本マグロ(クロマグロ)、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロの 4 種類のマグロが水揚げされます。それぞれ旬の時期がずれていることから、那覇では年間を通して様々なマグロを食べることができます。他府県でも同じマグロ類が水揚げされていますが、大きく違うのは漁場の近さです。那覇マグロの場合、那覇近海で漁獲しているためほとんどが生で流通していますが、 他府県のマグロ類はほとんど冷凍で流通します。新鮮なマグロを年中手に入れることができるのが那覇の食の魅力。那覇マグロは、那覇の食文化にとって重要な存在です。
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私たちのグループは、2021年10月、那覇市泊にある那覇地区漁協にセリの見学に行ってました。セリの見学は現在新型コロナ禍のため中止されているのですが、今回は特別の許可をいただいて、見学させていたくことになりました。
マグロのせりは朝の5時から開始です。なんと集合は朝の4時でした、、、。
並べられているマグロはこちら。迫力満点です。
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セリでは、帽子の色で役割がわかるようになっています。
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赤い帽子の人がセリを運営しています。
オレンジの帽子の人は魚を買う人で買い受け人と呼ばれます。セリでは登録した人しか買うことが出来ません。登録している会社は50数社とのことです。
青い帽子の人は生産者側で、生産者もしくは委託して魚をセリに出している人です。
買い受け人は手に持っている小さな黒板で、マグロ1キロ分の値段を書くのですが、赤い帽子の人は高い値段を一瞬で見分けています。同じ値段を書いている人がいたら、じゃんけんをしたり譲り合ったりするそうです。
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鮮度のいいマグロの見分け方について。鮮度は見た目だけでは分からないため、マグロの尻尾の近くを切り、身が固ければ鮮度が良く、身が柔らかければ鮮度が落ちると判断されます。鮮度が落ちると値段が安くなります。
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マグロ以外にも沢山の魚類が並べられていました。これらの魚はアゲセリと呼ばれるオークション式で取引されます。
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那覇地区漁協の卸売市場は2022年の 10 月に泊から糸満に移転することになっています。港自体は糸満の方が大きく、県外の船も扱っているため今までよりも幅広い活動ができるようになるとのことです。
那覇地区漁協では、鮮度の良い生鮮マグロも販売しています。セリの見学はしばらくお休みですが、新鮮な魚を買うことができるので、ぜひ行ってみてください。
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参考:那覇市経済観光部商工農水課「那覇マグロ」Webサイト
文責:新里、玉那覇、津嘉山
編集:O
写真:新里、玉那覇、津嘉山