ラム酒というのはサトウキビから作られる蒸留酒のことです。
バカルディや、ロンリコなどが有名ですが、ここ沖縄にも地元のサトウキビを使って作られるラム酒が存在するのです。
国産初のラム酒です!!
沖縄の南大東島産のラム酒・コルコルです!
種類は赤と緑の二種類。
赤のコルコルは、糖蜜を使った一般的な製法のラム酒です。
緑のコルコルはサトウキビの絞り汁をそのまま薄めて造るアグリコール製法という方法で作られています!!!
アグリコール製法とは?
サトウキビは刈り取った瞬間から発酵が始まるため鮮度が落ちやすい作物です。この製法のためには、農家から直接工場へ搬入し、そのまま工場で絞らなくてはなりません。
そのため、この製法を使ったラム酒は生産量全体の3パーセントしかありません。サトウキビ収穫の時期以外は生産できないためです。
さて、味の方はどうかというと、赤の方は熟成させればさせるほど、味が変わってくるので、成長が面白い酒とのことです。お酒が強いという人や、酒じょーぐー(酒好き)の方におすすめです!
緑の方は、先ほど説明したアグリコール製法という特殊な製法により、すっきりとした飲み心地で、後にほんのりと甘みが感じられます。飲みやすく、味が安定している優等生。お酒が苦手という人も比較的飲みやすく、特に女性におすすめだそうです。
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さて紹介が遅れましたが、今回話を聞いたのは、グレイス・ラムの代表取締役、金城祐子さんです。
金城さんは沖縄大学の卒業生!大先輩です。
金城さんは、もともと沖縄電力の関連会社で働いていたそうです。
お酒が好きなこともあり、友人のバーを応援するため通っていた時、偶然出会ったフランス人に勧められて、沖縄産のサトウキビを使ったラム酒のベンチャーを思いついたとか。
当初、沖縄電力のベンチャー企画として創業し、いろいろな検討をした結果、南大東島に行き着いたと言われていました。
最初は農家や製糖工場の人の理解を得るのに苦労されたようです。
会社名は「グレイス・ラム」。
立ち上げ当初は酒造免許を取ったり、税務署の条件を満たすのが難しく、困難が多かったとか。
今では、南大東島の皆さんともすごく仲良くさせてもらっている!とおっしゃっていました。
コルコルのラベルも南大東島の地図を使用しているほどです!
現在はヘリオス酒造の子会社になっています。
グレイス・ラムでは、25度のコルコルも売っているので(普通は40度)、お菓子作りなどをする方にはこちらもおすすめです!
コルコルはホワイト・ラムで、無添加・無着色。だから、色のきれいなお菓子やカクテルにも使えます。
(写真の奥に見えるのはラム酒を使ったケーキです。こちらにも詳しく紹介されています。黒糖入りのパウンドケーキやチョコレートも。)
わしたショップやドンキホーテ、那覇空港、最近できたライカム等で販売されています。
ぜひ皆さんも沖縄の天然の素材を活かしたコルコルを味わってみてください。
株式会社グレイス・ラム
住所:〒900-0036 沖縄県那覇市西2-20-17 大共港運(株)本社 1F
(本社・工場は南大東村字旧東39-1)
Tel:098-941-3610 Fax:098-941-3611
email:info@rum.co.jp
文、写真:赤嶺