鉄板焼きを囲んでにぎやかに!下町のもんじゃの楽しみ方。

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「下町」は沖大の近くにある鉄板焼きの店である。オープンして3年目を迎えた。学生や近隣の人々でにぎわっている。オーナーの啓司さんは東京の江東区出身。
「東京の下町といえば“江戸っ子”なんですか?」
と聞いてみた。
「おじいちゃん、おとうさん、子供と三代つないだ人が江戸っ子」
と啓司さんはにこやかに答えてくれた。三代目の啓司さんは、祭りが大好きで、店内にはハッピの下に着るピンク地に唐獅子模様の鯉口シャツが壁に飾られている。

「下町」の名物・もんじゃ焼きは、もともと食料不足の時に量を増やすために葉野菜等をかき集め、鉄板の上で薄く溶いた小麦粉と焼いたもの。焼くときにタネで文字を書いたりしていたから文字焼き→もんじ焼き→もんじゃ焼きになったとのことである。「下町」のもんじゃ焼きはトッピングが20種類以上ある。様々なトッピングで自分好みのもんじゃ焼きが楽しめ、常連客も多い。値段は500円~1000円で、キャベツがたっぷり、海産物なども豊富である。鉄板上で最初に油をひき、海産物をさっと炒めると香ばしくなる。2つのへらを使って手際よく、材料を細かく刻んで料理しながら食べる、おいしい食べ方を啓司さんが教えてくれた。

もんじゃ焼きの他にお好み焼きがある。トッピングの種類は同じぐらいあるが、お好み焼きの方が小麦粉のタネが少し硬めだ。トッピングを鉄板上で刻みながらかき混ぜ、中央に集めて厚さ4~5cmの丸い形にし、しばらく置くと焦げ目ができる。これをひっくり返して少し待つと、中央に割れ目が出てくる。鉄板上にケーキを乗せたような感じである。キャベツたっぷりでふんわりとしていて、食欲をそそられる。ソース(好みでマヨネーズ)、かつおぶし、青のり等をかけて、好みの味を楽しむことができる。かつおぶしは、乾物屋さんにお願いして、血合い抜きで小さくしてもらっている。歯に引っかからずに食べられる。

啓司さんはお好み焼きのふんわり感をだすよう心がけている。また、焼きそばには、昆布とかつおぶしでとっただしを力水として使用している。そばはやわらかく、味がしみてとてもおいしい。

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店内の壁には、たくさんの日本酒のラベルが貼られている。沖縄は四季の変化を感じづらいので、四季の日本酒で多様であることを少しでも感じてほしいという。

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鉄板焼きを囲んでもんじゃ焼きやお好み焼きを食べ、おいしいお酒をのみながら会話が楽しめる場を用意したい、オープンな席なので、お客さん同士にも隔たりなく会話を楽しんでほしいと啓司さんは思っている。
にぎやかに鉄板焼きを囲みながら、ひとときを過ごすのはいかがでしょうか。

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下町
住所:那覇市長田2-5-18丸政アパートA棟103
営業時間:16:00~24:00(ラストオーダー23:00)
定休日:水曜日

取材、文:さっちゃん、マックスもっとぅ