この時期の沖縄といえば、マンゴー。マンゴーは、今や沖縄県を代表する熱帯果実です。
濃厚な甘さとほどよい酸味が特徴。夏場の贈答品(お中元)としても絶対的な人気を誇ります。
値段の方は高いのですが、この時期スーパーはどこもお中元用マンゴーの箱が積み上げられています。
生食用以外にも、ジュースやシャーベット、プリン、ゼリー等にも加工されています。
ところで、私のおじは糸満市照屋で、マンゴー&パッションフルーツを栽培しています。私も時々時間を作り、手伝いに行きます。
糸満市照屋地区でマンゴー&パッションフルーツを栽培しているのはここだけ。漁業で知られる糸満ですが、農業も盛んで、主にニンジン、ジャガイモ、サトウキビなどが栽培されています。
マンゴーの木は、高さ160㎝くらいの高さに抑え、グリーンハウスの中で育てられています。
花を咲かせ、受粉させるために、マグロの内臓や頭をハウスの中に置いておきます。
これが腐敗臭を保ち、ハエを引き寄せて、マンゴーの花の受粉をさせるのです。
5月中旬から花が咲いて受粉が始まり、実ができると、日焼けしたり、傷がつかないように、袋を被せて、実が垂れ落ちないよう枝を天井から吊るします。 収穫の時期は、7月〜8月下旬頃です。今が盛り!
おじによると、最近では、気温が高すぎて、マンゴーが日焼けし、捨てることも多いようです。それを、切る(捨てる)作業が大変だと話していました。
マンゴー以外にパッションフルーツも栽培しています。パッションフルーツは開花すると、人の手で受粉させます。
パッションフルーツの収穫ピークはマンゴーより少し早い、6月〜7月下旬。実が下に落ちるのを待って、それを収穫するので完熟です。果実を半分に割ると多くの種を含んだ、ゼリー状の果肉と甘酸っぱい香り。
パッションフルーツは栄養価が高く、特にカロチンが多く含まれているので、風邪の予防、目の疲れ、美容に効果があると言われています。
私のおすすめの食べ方は、パッションゼリー。市販のゼリーミックスに混ぜれば簡単。 三ツ矢サイダーにパッションフルーツの果肉、果汁を入れ飲むのも最高です。 パッションフルーツは、甘酸っぱくさっぱりしているので、海鮮のカルパッチョにしたり、料理の材料としても美味しく注目されています。
おじのハウスで収穫されたマンゴーやパッションフルーツは、ファーマーズマーケット糸満に提供しています。簡易包装や小ぶりのお手頃マンゴーもこの時期、たくさん出ていますよ。
地元産の熱帯果実をはじめ、南部の農家の自慢の野菜、果実をたっぷり食べて もらいたいと思います。
文、写真:遠藤