赤瓦の民家で味わう、楚辺そば。

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私が一番オススメのおそば屋さん(沖縄そば)は、楚辺そばである。

住宅地の一角にある戦後に建てられた赤瓦屋根の民家は、元はオジーのお家だったという。それを店舗に改装して、2009年2月にオープンした。

中に入ると、板の間、昔のミシンなどがそのままになっている。天井を見上げると赤瓦屋根の骨組をそのまま見せ、梁からシャンデリアを下げるという凝ったインテリアだ。

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店長は沖縄そばを始める前、洋食屋をしていたそうだ。様々な事情で店を閉め、でももう一度飲食店を開きたくて、じっくり考えた結果が沖縄=沖縄そばだったという。

当初、沖縄そばの知識がほとんどなかったため、何回も失敗をくり返し、試行錯誤を重ねて今のオリジナルのだし汁ができあがった。だし汁は豚骨・カツオ・野菜で取っている。最初は別々で煮込み、最後に混ぜて煮込むので、とてもあっさりしていて喉ごしが良い。

店長一番のオススメは『ソーキそば』だ。美味しさだけでなく、量、コストパフォーマンスの面からも、一番お客さんに食べてもらいたいと思っている。

ソーキそばは、肉がそばとは別の皿にのって出される。そばの上に肉をのせるとだし汁の味が変わるため、別々で提供している。テビチそばも同じだ。

私はオススメのソーキそばを頼んだが、ボリューム満点。ソーキは大きく少し濃いめの味が良くしみている。軟骨も歯ごたえがやわらかい。そばと一緒に食べると細麺に味がからみ、肉とだし汁の相性も良く、おいしかった。

有名人の来店も多く、沢山のサインが壁に貼られている。店長は話好きな人。気軽に沖縄そばを食べに行こう。

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楚辺そば
沖縄そばと海産物の店
〒900-0023
那覇市楚辺2丁目37-40
TEL098-853-7224
営業時間午前11時30分~午後21時00

取材、文:ゆーり