那覇の中心地に3色の豆腐餻!

昨年、有限会社インターリンク沖縄の経営する田芋スイーツの専門店「きん田」を紹介しましたが、その時に豆腐餻(とうふよう)を使った新しい調味料を開発中というお話がありました。

その「豆腐餻モダン」がついに完成しました。

「豆腐餻を食卓へ」

 

がコンセプト。

さっそく取材に行ってきました。

場所は「きん田」の系列店である豆腐餻専門店「龍の蔵」県庁前店。
昨年11月5日にオープンしたばかりです。

お店の外観は、赤瓦屋根にシーサーが乗っていて沖縄らしい雰囲気です。

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「豆腐餻モダン」の味は、琉球・中華・西洋(一律 一個 大1500円、小1000円税込み)の 3種類。

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1番人気は、鍾乳洞の中で1年以上熟成した「琉球」です。

豆腐餻をペーストにしたオリジナルのタイプ。

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2番めの中華は、ごま油・にんにく・生姜・ねぎ・長ネギ・コチュジャン・豆板醤などで味を作った「中華」です。

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茹でた鶏肉ともやしなどと一緒にいただくと美味しいです。

ンジー3
棒々鶏

3番めは、オリーブ・にんにく・アンチョビなどの味を加えた「洋風」です。

パスタやバーニャカウダなどにオススメです。

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この3種類は、ペースト状になっていて、調味料や香辛料として、料理に使うことができます。

料理の幅が広がります。

バーニャカウダ長丸皿1
バーニャカウダ

「豆腐餻モダン」は沖縄大学の豊川明佳先生の弟さんで、シェフの善規さんが香味設計されたそうです。

 
花笠型のパッケージは明佳先生のお母様が手がけたもので、笠を広げた裏のほうに番号があり、順番に折っていくと花笠が完成する仕組みになっています。

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その他、鍾乳洞で長期熟成させたお馴染みの豆腐餻もあります。

超人気商品です。

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「龍の蔵」では、地元の人たちの要望で「田芋チーズケーキ」も取り扱っています。

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そのほかに、鍾乳洞でねかせた泡盛などオリジナル商品がたくさんあります。

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最後に、お店の看板娘をご紹介。

平安山麗那さん、なんとこのお姉さんミス那覇で沖縄大学法経学科のOGです。

麗那さんに豆腐餻モダンシリーズを持ってポーズしてもらいました。

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ご協力ありがとうございました。

県庁前の便利な場所です。

ぜひ「龍の蔵」一度立ち寄ってみてください。

 
〒9000014 那覇市松尾1-9-47
龍の蔵 県庁前店
電話番号 098-861-6331
営業時間 10:00~19:00
年中無休

文、写真:野口

(料理写真提供:インターリンク沖縄)

マンゴーで泡盛も!豊見城産の泡盛。

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豊見城にある忠孝酒造。木造の蔵に注目!

沖縄で作られている泡盛は600年の歴史がある日本最古の蒸留酒。米焼酎で、日本の焼酎の元祖といわれています。他の焼酎とは原料や製造法が異なり、泡盛独特の風味や香りがあり、「熟成させる古酒文化がある」ことが特長だそうです。

今回は、那覇空港から車で10分の場所にある忠考酒造を紹介します。豊見城の居酒屋には必ず「よっかこうじ」とか「夢航海」など、忠孝酒造の泡盛が置かれており、地元の「シマー」(泡盛のこと)として親しまれています。豊見城育ちで小学校の社会見学として酒蔵見学に訪れた・・人は多いはず。

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「シー汁浸漬法」という昔の製法を復活させた泡盛づくりの他、豊見城の名産であるマンゴーの酵母を使って作られた泡盛もあります。

忠孝酒造の大城ひとみさんの話を聞きました。

「戦争の時には、地面に埋めていた壷が空襲で破損しました。また、アメリカの統治下にあった沖縄では泡盛の生産が制限されてしまったそうです。なので今、こうした状況で生産できることは、平和の象徴と言えるでしょう。」

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忠考酒造初代創業者、大城忠考さん。昭和24年に「豊見城酒造工場」を創業。養豚業や農業もやっていた。下の写真では当時の雰囲気がわかる。

忠孝酒造は、現会長・大城繁さん(2代目)が泡盛業界初の試みとして古酒甕製作に取り組んだ事業で知られています。

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忠考酒造2代目(現会長)大城繁さん。自ら陶芸を学び、甕の製作を始めた。

土作り、成形、焼成のすべてにこだわり、一から作り上げた「忠孝南蛮荒焼甕」。それがこちらです。ドン!

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そもそも、南蛮荒焼とは何か? 南蛮荒焼は15〜16世紀に東南アジアから伝来した南蛮甕がもとであり、釉薬という薬品を使わずに焼き締められた焼き物のことです。 忠孝南蛮荒焼甕は、機械による大量生産ではなく、職人たちにより、自社の窯で、ひとつひとつ手作りで造られています。

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忠孝南蛮荒焼甕に使用されている土は、本島南部の「島尻ジャーガル」と主に山原で取れる「琉球赤土」をブレンドしているとのことです。鉄分が多く、密度が高いため、軽く叩いてみると、金属製の容器を叩いたような音が響きます。そのため、古酒を漏らす事なく貯蔵することができるそうです。

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琉球赤土。鉄分が多い。
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島尻ジャーガルの塊。灰色で粘土質。
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忠孝南蛮荒焼甕の密度を音で表現する見本。

甕を焼く際に、直火が当たった所にできる色変わりのことを「窯変」といいます。焼くときの、窯・薪・甕の状態などで、様々な模様ができ、同じ模様は二つとありません。

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忠孝南蛮荒焼甕を焼くと、左端から右端まで、こんなに縮む!

忠孝酒造では忠孝蔵・古酒お預かりシステム「THE OWNERS」があり、地下の古酒蔵で古酒として保管してくれるサービスがあります。記念日やお祝い事の記念にという方が多いそうです。申し込み日から5年間、最大20年間の延長ができるとのことです。

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THE OWNERSの地下貯蔵庫 。

以上、くぅーすの杜 忠孝蔵を紹介しました。

くぅーすの杜 忠孝蔵

住所:901-0232 沖縄県豊見城市字伊良波556-2

(豊見城・名嘉地ICから80m。バス利用の場合、ゆいレール赤嶺駅から89番糸満線に乗り、我那覇バス停から徒歩3分)

電話番号:098-851-8813

駐車場:収容台数50台(無料)

営業時間:AM9:00〜PM18:00

定休日:年中無休

http://www.chuko-awamori.com

文、写真:野口